6/23(土)『モカ色の車』/『トマ』上映後Q&Aレポート

モカ色の車

6/23(土)『モカ色の車』/『トマ』上映後Q&Aレポート

ゲスト:ナタリー・バイ(女優)
モデレーター:矢田部吉彦

本年度の団長であるナタリー・バイが『モカ色の車』と短編『トマ』の上映後に登壇した。巨匠ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーらに愛されたフランスの名女優の登場に、会場は興奮の熱気に包まれた。5回目の来日、3回目のフランス映画祭団長を務めたナタリー・バイは「来日すると日本という国、そして日本人のみなさんにいつも魅力を感じます。今もうれしくて感動しています」と冒頭に挨拶をした。

---短編『トマ』について

本作の監督は娘であるローラ・スメットさんですよね。名だたる世界の巨匠と仕事をしてきたナタリーさんですが、親子での現場はいかがでしたでしょうか?

短編のシナリオを書いたから読んで、もし気に入ったら母親役をやってくださいと言われ、シナリオが面白かったので引き受けました。とても素敵で幸福な体験でした。現場で娘が俳優に指示をしたり、落ち着いて監督している姿をみて驚きました。完成した作品も良いものになったと思います。

ローラ監督からNGはでましたか?

はい(笑)私は従いましたよ。やり直しのテイクもありました。私も意見は言いましたが、彼女の指摘はいつも正しかったです。

---『モカ色の車』について

この作品に参加された経緯を教えてください。

もちろんシナリオを読んで気に入ったことですが、エマニュエル・ドゥヴォスさんと共演もしたかったので受けました。この世代の女優で一番優秀ですし、女性としてもとても好きです。監督も好きだったので、出演を決めました。

ドゥヴォスさんのどんなところが魅力的ですか?

彼女には思いがけないところがあります。演技も古典的ではなく、演技を知っている人が見ても驚くようなところがあり、独自のリズムを持っています。あと秘密めいたところもありますね。彼女のことはずいぶんと昔から知っていましたが、共演するのは初めてでした。お互いに気が合う二人が共演すると、輝くような嬉しさや興奮などを感じられるのですが、今回もそうでした。

1999年のフランス映画祭で『エスティックサロン/ヴィーナス・ビューティー』が上映され来日もされましたが、覚えておられますか?

もちろん覚えていますよ。あの映画はフランスでも大ヒットしました。自分が出ている作品を映画館で観るのはあまり好きではないのですが、偶然にも最近TVで放映されていて観る機会があり、なかなか良い作品だなと思いました(笑)

撮影がフィルムからデジタルになり、現場の照明は変わりましたか?

照明はあまり変わってないのですが、デジタルの撮影になってからはコストがかからないのでテイクが増えました。フィルムの時は、みんなが注意して気を使っていました。
デジタルでもとっても美しい作品もあります。例えば1年ほど前に私が主演した「ガーディアンズ」も大変に美しい作品です。監督も撮影も女性が増えてきたので嬉しいです。

最後にプライベートで来場していた横浜市長の林文子氏より質問がありました。

林市長:団長として来日してくださり、改めて心より感謝いたします。『トマ』についてですが、短い作品ながらもナタリーさんの女優として、また人間的な魅力が爆発していて、一瞬にしてインスパイアされました。娘さんが監督されたとのことですが、とてもお母様をリスペクトしているのがわかりました。よく知っている人物、親子でのお仕事はどうでしたか?

娘との仕事はいま考えると感動的なのですが、現場ではプロの俳優として振る舞おうと決めていました。「私のかわいい娘」などと思うと、うまく回りませんので。初めて上映をみたときに本編に「母に捧ぐ」と書いてあり、思わず涙がでました。

※『モカ色の車』/『トマ』は日本での公開は未定となっています。

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