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【レポート】6/24『セザンヌと過ごした時間』トークショー

6月24日(土)、有楽町朝日ホールにて『セザンヌと過ごした時間』が上映された。画家セザンヌと小説家ゾラの40年にわたる友情を描いた本作。上映後のトークショーにダニエル・トンプソン監督が登場すると、観客から大きな拍手と歓声が上がった。

セザンヌとゾラは南仏のエクス=アン=プロヴァンスで育つ。互いに励まし合いながら夢を目指すが、ゾラは先に小説家として成功し、セザンヌはサロンに落選し続けている。ある時、ゾラがセザンヌをモデルにした小説『制作』を発表したことから、2人の関係に溝ができる。「創造の苦しみ」をテーマとした映画だ。

トンプソン監督は、2人に交流があったことは知っていたものの、幼い頃からの親友であり、後に仲違いをしたことは数年前に知ったのだという。監督自ら執筆した脚本は、史実を基にフィクションを交えて構成した。さらにゾラの小説『制作』から引用した台詞も加え、セザンヌの気難しく、反抗的な人物像を作り上げたという。その過程は「パズルを組み立てるような、わくわくする作業だった」とトンプソン監督は振り返る。

ゾラ役はギョーム・カネさん、セザンヌ役はギョーム・ガリエンヌさんが演じた。
ガリエンヌさんは『モンテーニュ通りのカフェ』(フランス映画祭2006で上映)にパスカル役で出演。また、『不機嫌なママにメルシィ!』(13)の監督・脚本・主演を務め、セザール賞の5部門で受賞を果たした。
当初はガリエンヌさんにゾラ役でオファーしたが、本人はセザンヌ役を希望したという。以前からマルチな役柄をこなせる俳優だと感じていたが、読み合わせでトンプソン監督も納得。普段は陽気なガリエンヌさんが、見事にセザンヌに変貌した。

観客との質疑応答で「ゾラとセザンヌのどちらに共感するか」と尋ねられた監督は、「2人同時に恋をしたようなもので、選ぶのは難しい」としながらも、「脚本家として、魅力を感じたのはセザンヌです。複雑で、性格に歪みがある。彼のことをよく知らなかったこともあり、映画を撮る中でセザンヌのことを知るにつれ、魅了されていきました。ただ、人間的にはゾラにも惹かれています。今晩、夕食を共にするとしたらゾラが良いかなと思っています」と答え、会場の笑いを誘った。

また、観客が「セザンヌの絵画のような色と光」と印象を述べた映像については、「風景を映像化する難しさは感じなかった」と監督。エクス=アン=プロヴァンスに足を踏み入れると、セザンヌの絵画そのままの風景が広がっていたからだという。
当時、セザンヌが使った小屋や、ゾラがメダンに建てた家でも撮影を行い、今にも2人が現れそうな気配に、撮影スタッフは感動を覚えたとも明かした。

『セザンヌと過ごした時間』は、9月2日(土)よりBunkamuraル・シネマほかで全国公開される。2人が過ごした南仏エクス=アン=プロヴァンスの美しい光景を、ぜひ大きなスクリーンでご覧いただきたい。

(取材・文:宇野由希子/撮影:白畑留美)



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