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REPORT 2013.06.27

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REPORT 2013.06.26

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REPORT 2013.06.23

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REPORT 2013.06.23

6/23(日)『森に生きる少年〜カラスの日々〜』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『ローラ』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『わたしはロランス』トークショー



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REPORT 2013.06.21

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REPORT 2013.06.21

『テレーズ・デスケルウ』レビュー



REPORT 2013.06.21

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REPORT 2013.05.13

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6/23(日)『森に生きる少年〜カラスの日々〜』トークショー



REPORT 2013.06.23

IMG_1373S.JPG 6月23日(日)、有楽町朝日ホールにて『森に生きる少年 ~カラスの日~』を上映。森の奥深くで父親に育てられた少年が、人間の街に出て成長してゆく姿を幻想的な映像とともに描き、世界最大級のアニメーション映画祭"アヌシー国際アニメーション映画祭"で評判を呼んだ作品である。終了後、ジャン=クリストフ・デッサン監督によるQ&Aが行なわれ、その美しい映像と示唆に富む物語を堪能した客席から、質問が寄せられた。

IMG_1344S.JPG 拍手に迎えられて登壇したデッサン監督はまず、司会を務めたユニフランスのエマニュエル・ピザーラさんからの質問に答える形で、この作品が生まれた経緯を説明。原作はカナダの小説家、ジャン=フランソワ・ボーシュマンの小説。2004年に出版された直後に読んだプロデューサーが映画化を企画したとのこと。ところが、「私はアニメーションを作ってきましたが、プロデューサーのウィリアム・ピコはアニメーションを手掛けるのは初めて、脚本を担当したアマンディン・タフィンはそれまで製作会社の会計担当で、脚本を書くのは初めてでした。」完成作品からは想像できない裏話を明かしつつ、「私がストーリーボードを描き、脚本家に見せ、脚本をシーンに合わせて見直すという形で、連絡を密にしながら3人で協力して作り上げました。」と、チームワークで乗り切った様子を語った。
 
710A0016S.JPG物語については、基本的に原作を踏襲しながらも多少の脚色を加えたとのこと。その1つとして、主人公を大人から少年に変更したことを挙げた。「アニメーションの主人公というと、普通は強くて美しい子という風に描かれることが多いのですが、私はそうは考えませんでした。やせっぽちだけれども、性格がしっかりしている子が、困難を乗り越えるという設定にしたかったのです。」これが功を奏し、見てくれた子どもたちの中にも、"自分に似ている"と感じた子が多かったらしい。
 
IMG_1305S.JPGまた、主人公の少年は森の中で動物の姿をした精霊たちに出会うが、言葉を話さない精霊たちの行動を、子どもの観客にも分かるように描くことには苦心したという。その解決策としてデッサン監督は次のように提案。「脚本家には、実際にはないセリフを考えてみてほしいとお願いしました。さらに、それぞれの精霊に、職業を考えましょうと。」こういった工夫によって、身振り手振りで感情を伝える精霊たちを生き生きと表現することに成功。客席からは彼らの"手の演技が素晴らしい"との感想も寄せられた。
 
710A0052S.JPGさらに、アニメーションでもCGを利用した作画が主流になっている昨今、この作品では敢えて手描きを選択。この点について尋ねられたデッサン監督は、2つの理由を挙げた。「私は絵を描くのが好きなのです。アニメーションの制作には長い時間がかかるので、自分が途中で嫌にならないように手描きを選択しました。」と、クリエイティブな面からの理由に続いて、より現実的な理由を挙げてくれた。「もう1つは、製作費を低く抑えられたことです。この作品の製作費は600万ユーロほどですが、CGを使った他の監督の作品にはその倍ぐらいかかっていると思います。」
 
710A0041S.JPG客席からは感銘を受けたという声がいくつも聞かれ、作品への理解を深めようとする質問が次々と寄せられた。その一つ一つに丁寧に答えてくれたデッサン監督。美しい映像と優しさに溢れた物語とともに、作品に対するその真摯な姿勢は、観客の心に深く刻まれたに違いない。現在のところ、『森に生きる少年 ~カラスの日~』の国内公開は未定だが、ぜひ劇場で広くご覧いただける機会が訪れることを願いたい。
 
(取材・文:井上健一、撮影:白畑留美)
 
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