映画都市パリを見事に捉えた、巨匠リヴェットの長編デビュー作
雑誌「力イエ・デュ・シネマ」を代表する批評家として知られたリヴェットが、仲間に先駆けて監督した、最初のヌーヴェルヴァーグ作品。パリに来た女学生アンヌが見た、この街のもう一つの顔が描かれる。野心的な演劇グループに参加したアンヌは、やがて謎めいた陰謀に巻き込まれていく・・・。制作難にみまわれながらもトリュフォーやシャブロルなどカイエ誌の仲間たちの支援を得て2年をかけて完成させた本作は、巨匠リヴェッ卜が生涯探求し続けた「演じること」と「都市の陰謀」のテーマに満ちた傑作となった。
映画情報
邦題:パリはわれらのもの
原題:Paris nous appartient
監督:ジャック・リヴェット
出演:ベティ・シュナイダー、ジャ二・エスポジー卜、フランソワーズ・プレヴォ、ジャン=クロード・ブリアリ
1961年/フランス/フランス語/137分
※デジタルリマスター版