情事の後

パリに住む40代のディアーヌは、幸せな結婚生活とやりがいのある仕事の両方を手に入れた幸運な女性。彼女は小さな出版社に勤め、編集の仕事に熱中しながらも、弁護士の夫フィリップと子供たちがいる家庭では、良き妻であり良き母で在る。だがデイアーヌの穏やかな幸福は、若く美しい青年エミリオの出現によってかき乱される。偶然出会ったエミリオは技師で、人道主義団体のために働いていた。ディアーヌはたちまち熱烈な恋に落ち、彼と情事を重ね快楽に溺れる。そして彼のためにすべてを捨て、新しい人生に旅立とうと決心するが、エミリオは、そこまで覚悟を決めた彼女の元から去ってしまい、彼女は打ちのめされる。彼女は何もかも失ってしまった。恋人も、夫も、子供たちも、健康も・‥。そんな失意の彼女を救ったのは、彼女が出版社で担当する若い作家フランソワだった…。