実在の連続殺人犯ロベルト・スッコを描いた衝撃作
南フランスのトゥーロン。イタリア訛りのフランス語をまくしたてる若い男カート(ステファノ・カセッティ)は、少女レア(イジルド・ル・ベスコ)と偶然出会い、ごく自然に恋仲となる。トゥーロンを離れてしばらくたち、カートがレアのもとを訪ねてくる。久しぶりに会う彼は様子が変わっており、何も言わずレアの前から姿を消すと、思い出したように彼女の前に現われる、そんなことを繰り返すようになる。やがて、連続殺人事件を追っていた刑事たちが、その犯人としてカートに近づき始める。彼はスイス国境で、たまたま車に乗ろうとしていた女性教師を人質に、ドイツへの逃走を開始。教師が車から飛び降りた後、武装警察が包囲する中、カートはイタリアに帰郷する。その頃、レアはカートの指名手配を知り、警察に出頭。憲兵隊のトマ(パトリック・デリゾラ)の執拗な尋問を経て、カートの身元が判明。1986年5月に精神病院を逃亡したロベルト・スッコだった。まもなく彼は逮捕され、刑務所に収監。そしてある日、独房の中で、ビニール袋を自らの頭にかぶせ自殺するのだった。
映画情報
邦題:ロベルト・スッコ
原題:Roberto Succo
監督:セドリック・カーン
出演:ステファノ・カセッティ、イジルド・ル・ベスコ、パトリック・デリゾラ
2001年/124分/フランス・スイス
配給:セテラ・インターナショナル=バップ
2003年1月25日公開