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【レポート】6/24『パリは今夜も開演中』舞台挨拶

6月24日(土)、TOHOシネマズ 日劇スクリーン3で『パリは今夜も開演中』が上映され、監督・脚本・主演を兼任したエドゥアール・ベールさんが上映前の舞台挨拶に登壇した。この作品は、パリの小劇場で起きたトラブルを巡って繰り広げられる一夜の騒動を描いたコメディ。エドゥアールさんは、映画に負けないユーモアとテンション高めのご機嫌な振る舞いで満場の観客を沸かせ、最後まで笑いの絶えない舞台挨拶となった。

拍手に迎えられて登壇したエドゥアールさん。片言の日本語で「コンニチハ、コンニチハ」と挨拶した後、「映画を気に入って下さるといいですけど、見ていなくても信頼して、いい映画だと言ってほしいですね(笑)」と、いきなりのジョークで会場を沸かせた。

椅子に座って舞台挨拶が始まったものの、司会から「一言ご挨拶を」と求められた途端に勢いよく立ち上り、「立たないと失礼かと思いまして」。そのユーモアあふれる振る舞いに、再び笑いが巻き起こる。

これで空気を掴んだエドゥアールさん、その後はひたすらジョークのオンパレード。

本作を制作したきっかけについては、「私はパリの道端で紅茶などを手に持って、物売りをしているんですけど…」と、一瞬本気にしそうな前置きに続いて次のように語った。
「私にとって60年代や70年代のパリの夜は、夢に見る風景です。その頃はとても自由で、自分の空想を膨らませる生活ができる時代でした。そして、文化的な生活と社会的な生活が混ざり合い、詩人が街を歩いているような時代でもありました。そんな時代にオマージュを捧げたかったんです」。

また、群像劇である本作には、様々な俳優が出演している。その中には、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙―サイレンス―』(16)で活躍した日本人俳優・笈田ヨシの姿も。役柄は日本人の舞台演出家。
「川端(康成)の小説を元にしたような舞台の演出をこの日本人がしています」との説明ながら、なぜか役名は太宰治を連想させる“ダザイ”。「何年か経つと、日本の方はみんな“ダザイ”になっちゃうんですね(笑)」と、人を食ったようなジョークで場内を煙に巻く。

日本でも人気の高いオドレイ・トトゥの出演に関しては「この映画には猿が出て来ますが、オドレイ・トトゥはその猿の友達だったんです」と、意外な人脈(?)から起用に至った裏話を告白。(実際は、エドゥアールさん自身が、過去にトトゥと共演した経験あり。)チンパンジーとボノボの交雑種であるその猿は、“ティビ”と呼ばれているそうで、「皆さんが先にティビに出会っていたら、この映画に出演していたかもしれません(笑)」

残念ながら本作は日本での公開が未定。感想をSNSなどで拡散すると、公開に繋がるかも、と司会が観客に促せば、「大きな配給会社なんて必要ありません。皆さんが家に持ち帰って、近くのカフェで売ってくださって結構です(笑)」。

まるでコントのような舞台挨拶は、あっという間に終了。最後にエドゥアールさんは、素直な気持ちを次のように語った。
「本当に多くの方に来ていただいて、とても感謝しています。距離が遠く離れ、人生経験も異なる私たちが、こうして交流できるのは素晴らしいことです。映画は美しいと思います」

胸打つ言葉で観客の心を捉えながらも、最後はやっぱりジョークで締めくくった。
「それでは、衣装を変えて映画に登場します。ぜひご覧ください」

(取材・文:井上健一/撮影:白畑留美)



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