unifrance films
朝日新聞
フランス大使館・アンスティチュ
ルノー
ラコステ

EDEN エデン

Eden

90年代フレンチ・エレクトロ・シーンを舞台に描くDJポールの成功と挫折

作品情報

90年代フランス、エレクトロ・ミュージックが速いペースで台頭する中、ポールはエキサイティングなパリのナイトライフでDJとしての一歩を踏み出していた。彼は親友と「Cheers」と呼ばれるデュオをつくり瞬く間に人気DJとしてオーディエンスの人気を得ていく。つかの間の成功と名声に溺れるうちに、ポールは実生活には盲目的になっていき、恋人との関係も仕事も次第に悪化していく・・・。『EDEN エデン』はレイヴやエレクトロ・ミュージック誕生から、フレンチ・ハウスの世界的成功と、Daft Punk、Dimitri from Paris、Cassiusのような優れたミュージシャンを代表とする“フレンチタッチ”ジェネレーションの軌跡を辿りながら、その世代のエネルギーや野心を象徴するひとりのDJの成功と挫折、愛と友情を描いた青春ドラマ。

監督:ミア・ハンセン=ラヴ
出演:フェリックス・ド・ジヴリ、ポーリーヌ・エチエンヌ、ヴァンサン・マケーニュ
2014年/フランス/131分/DCP/シネスコ/ドルビー5.1ch
配給:ミモザフィルムズ

2015年9月、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー

© 2014 CG CINEMA - FRANCE 2 CINEMA – BLUE FILM PROD– YUNDAL FILMS

監督・キャスト
監督プロフィール
監督・脚本: ミア・ハンセン=ラヴ

Mia Hansen-Løve
1981年、フランス・パリ生まれ。
98年、オリヴィエ・アサイヤス監督「Fin août, début septembre」で女優デビュー。01年から国立高等演劇学校で本格的に演技について学び始めるが、カイエ・デュ・シネマで批評活動(2003-2005)をするために退学。監督と脚本を手がけた初の長篇映画『Tout est pardonné/すべてが許される』は、07年カンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、ルイ・デリュック賞を受賞。監督・脚本の長編2作目となる『あの夏の子供たち』(09)は、カンヌ国際映画祭《ある視点》部門の審査員特別賞を受賞。

© DR

出演者プロフィール
出演: フェリックス・ド・ジヴリ

Félix de GIVRY
1991年、フランス・パリ生まれ。
歴代の要人を輩出しているフランス屈指のエリート校、パリ政治学院を卒業。在学中、学業と並行して友人とPain Surprise(パン・シュルプリーズ)というエンターテイメント集団を発足。音楽イベントの企画、アーティストのプロデュースなどを行う他、ミュージッククリップやCMの製作、レコーディングスタジオの運営などを行う。俳優としてはオリヴィエ・アサイヤスの『5月の後』(12/未)で端役を演じた経験のみであるが、22歳のときに本作の主役に大抜擢された。また本作にてセザール賞新人賞にノミネート。「ELLE FRANCE」誌にて“フランスを動かす50人の若者”の一人にも選ばれており、今後もマルチな活躍が期待される。

脚本家プロフィール
共同脚本: スヴェン・ハンセン=ラヴ

Sven Hansen-Løve
1973年、フランス・パリ生まれ。DJ、脚本家、小説家。
思春期を迎えたころから文学と映画に興味を持ち、16歳の時に自主映画として『シャイニング』のリメイクを製作。その後音楽に目覚めると、10代後半よりガラージ・ハウスに特化したDJとしてキャリアをスタートさせる。友人グレッグ・ゴーティエとともにCheersの名でパリのクラブでパーティーをオーガナイズし、ラジオFGで番組も持つ。本作の終盤、主人公が執筆の講義を受けている様子が描かれているが、実際、彼は20年間のDJとしてのキャリアを経たのちに、学業を再開。2014年9月からパリ第8大学の学生となり、文芸創作専攻の修士課程に属している。2014年に『Métier d'avenir』というタイトルの小説を発表。文芸誌Kanyarに掲載された。

VIDEO
ニュース

【レポート】6/27『EDEN エデン』

2015.06.28

AMG_1737S有楽町朝日ホールで6月27日(土)、『 EDEN エデン 』が上映され、主演のフェリックス・ド・ジヴリさんと、本作のミア・ハンセン=ラヴ監督の兄であり、共同脚本を務めたスヴェン・ハンセン=ラヴさん が終映後にトークショーを行った。フランスでエレクトロ・ミュージックが急速に広がった1990年代にDJとして歩み始める主人公の栄光と挫折を描く本作には、実際にDJとして活躍したスヴェンさんの経験が色濃く反映されている。そんなスヴェンさんならではの当時の音楽に対する考え方や、映画の持つメッセージ性が伝わるトークが展開された。
23歳の若者らしいラフなスタイルで登壇したフェリックスさんと、落ち着いた物腰のスヴェンさん。司会を務めた飯星景子さんを交え、観客からの質問にテンポよく答えていった。

AMG_1663Sまず、主人公ポールの10年にわたる変遷を演じたことについて、年齢の幅を表現する難しさを問われたフェリックスさん。「モデルのスヴェンさんがそんなに年ではないし、ポールを演じるにあたっても、それほど問題は感じなかった」と振り返り、「ミア(・ハンセン=ラヴ監督)とも、メイクで年をとったように見せることは止めようと決めていました」と明かした。

AMG_1666Sそんなポールという役柄に対して、スヴェンさんには「なぜ自身の人生をモデルにシナリオを書こうと思ったのか?」という質問が飛んだ。すると、まず「この映画は私の人生を語るために作られたものではありません」と誤解を解いたスヴェンさん。「もともとミアが音楽と90年代の若者たちについての映画を撮りたいと考えていて、はじめ私は彼女に当時の思い出やエピソードを語っていただけでした。それから次第に、一緒に脚本を書いていくことになったのです」と説明した。

AMG_1697S妹のミアさんとは、「文学の嗜好が似ている」そうで、映画の終盤に登場するアメリカンの詩人ロバート・クリ-リーによる詩についても、スヴェンさんがミアさんに影響を及ぼした。「ミアとこの詩人のことを話したことがあって、それをシナリオ執筆中に彼女が思い出しだのだと思います。なぜならあの詩は、映画で扱っているさまざまなテーマに合致していたから。たとえば“過ぎゆく時”というテーマはミアが何度も扱っているもので、“リズム”というのは、音楽はもちろん、変わりゆく人生のリズムという意味でもあります」

AMG_1772Sさらに観客からは、今再び盛り上がりを見せるディスコミュージックとスヴェンさんが活躍した90年代の違いに関する質問が上がった。スヴェンさんは、「当時このようなクラブミュージックを聴いていた若者は非常に少なく、彼らは新しい音楽を発見したと思っていました。今の若者たちは、いろんな種類の音楽を聴いていて、それらのルーツが昔にあることを知っています。でも私たちにとっては、それは非常に新しいものだったのです」と回想。さらに、この映画がフランスの文化を紹介しつつ、アメリカ文化をフランスに啓蒙する役割も果たしていると指摘されると、「フランスとアメリカのつながりによって生まれた音楽であるフレンチタッチを紹介する映画でもあります」と述べた。「フランスには昔から、アメリカ、特にジャズやソウルやブルースといった黒人音楽に対する根強い愛がありました。この映画はそういうフランスの伝統を表しているとも言えるし、2つの伝統の絆がいかに美しいものかということを示している映画でもあると思います」

AMG_1717Sフェリックスさんは俳優以外に、音楽レーベルを持ち、イベントの企画やアパレルのブランドを立ち上げるなど、多彩な才能を持っている。今後のキャリアについて聞かれると、「フランスではすぐ、役者、監督、演出家と枠にはめたがります。きっと税金の関係でその方がいいのかもしれませんが(笑)、私はまだ若いので、いろんなことに挑戦していきたい」と23歳らしい発言が飛び出した。前途洋々で、ある意味「成功者」のフェリックスさんにとって、夢を追いつつ、現実の苦しさと向き合わざるを得なくなる主人公はどのように映ったのだろうか。観客から意見を求められ、「私はこれを成功と失敗の映画だとは考えていません」と答えたフェリックスさん。「人は日々失敗を繰り返しています。自分の行動について、社会が成功だ、失敗だとジャッジしても、大事なのは自分の目的に向かってどこまで突き進んでいけるかということだと思います」と持論を展開した。

AMG_1667S本作への出演を機に、映画の世界ともつながっていきたいというフェリックスさんに対し、「自分がやりたいことは文学」と映画の仕事を続ける気持ちはないというスヴェンさん。そんな2人が貴重なコラボレーションを果たした映画『EDEN エデン』は、今年9月より新宿シネマカリテほか、全国順次公開される予定だ。

(取材・文:新田理恵、撮影:白畑留美)

AMG_1780S AMG_1789S

FRENCH TOUCH !

2015.05.04

フレンチハウスの立役者Sven Løveが青山をジャック!FRENCH TOUCH開催!

多くのフランス人アーティストによって作られたユーロディスコ、フィルター・ハウス…1990年代後半から2000年代のヨーロッパのダンス音楽シーンを代表する、「FRENCH TOUCH(フレンチ タッチ)」と呼ばれるフレンチハウスミュージック。ダフト・パンクの活躍で、この名は世界中に知られるようになりました。昨年出版された「マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史 マシーンズ・メロディー パリが恋したハウス・ミュージック」(DU BOOKS)でも、ハウスに熱狂した「ハウスキッズ」たちが、フランスのミュージックシーンを盛り上げて行く様子が描かれています。
音楽シーンの一大ムーブメントとなったこのフレンチ・タッチの始まりを描く映画『EDEN エデン』(監督:ミア・ハンセン=ラヴ)の、フランス映画祭2015での上映を記念して、本作の脚本を手がけ、またDJでもあるSven Løve(スヴェン・ラヴ)が来日。6月27日(土)、有楽町朝日ホールでの『EDEN エデン』上映後の夜、南青山にあるLe Baron de Parisをジャックします!

会場となるLe Baron de Parisは、ソファースペースとダンスフロアが分けられたラグジュアリーな大人のクラブです。フレンチハウスの音に身を任せて踊りたい方だけではなく、ゆっくりお酒を飲みながらお話をされたい方も楽しめます。

時代を変えた”ハウスキッズ”の夜をお楽しみください!

日時:2015年6月27日 OPEN 22:00 TILL LATE
場所:Le Baron de Paris
入場料:2000円 / 1ドリンク付き
Guest DJ:Sven Løve
※当日はSven Løve以外のDJも予定されています。
eden_FrenchTouch
●Sven Løve 「EDEN」 好評発売中!

© 2014 CG CINEMA – FRANCE 2 CINEMA – BLUE FILM PROD– YUNDAL FILMS







TOP