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REPORT 2013.06.27

6/24(月)『恋のときめき乱気流』トークショー



REPORT 2013.06.27

6/24(月)『タイピスト!』(Populaire)トークショー



REPORT 2013.06.27

6/24(月)『母の身終い』トークショー



REPORT 2013.06.24

6/24(月)『椿姫ができるまで』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『黒いスーツを着た男』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『アナタの子供』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『ウェリントン将軍〜ナポレオンを倒した男〜(仮)』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『森に生きる少年〜カラスの日々〜』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『ローラ』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『わたしはロランス』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)短編作品集より『からっぽの家』舞台挨拶



REPORT 2013.06.21

6/21(金)『遭難者(仮)』『女っ気なし(仮)』トークショー



REPORT 2013.06.21

『テレーズ・デスケルウ』レビュー



REPORT 2013.06.21

6/21(金)オープニングセレモニー、『In the House (英題)』トークショー



REPORT 2013.05.13

「フランス映画祭2013」ラインナップ&来日アーティスト発表記者会見




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6/23(日)『黒いスーツを着た男』トークショー



REPORT 2013.06.23

IMG_1770S.JPG 23日、有楽町朝日ホールにて開催中の「フランス映画祭2013」で『黒いスーツを着た男』が上映され、カトリーヌ・コルシニ監督と主演俳優のラファエル・ペルソナさんが来場した。本作は、犯すつもりのなかった罪を背負った美しき犯罪者と二人の女の運命を描いたサスペンス。上映直後、アラン・ドロンの再来といわれるラファエルさんが「来てくださってありがとう!」と日本語で挨拶すると、客席から大きな拍手が沸き起こった。

IMG_1676S.JPG 本作の原題は「三つの世界」という意味であるが、これは事故を起こしてしまう主人公と、それを目撃する女、被害者の妻の三人が属する世界を指している。その世界とは肉体労働者とインテリ、そして不法移民のヒエラルキーであるが、これら三つの世界を一つの物語の中で描こうとした動機について、コルシニ監督から衝撃の事実が語られた。「私自身が13歳の時に車にはねられ、ひき逃げの被害者になるという事故を経験し、死にかけたことがありました。その経験を出発点として、このストーリーを書き上げました」。映画の冒頭シーンを思わせる監督の発言に、観客も思わず息をのむ。さらに監督は、「この三人が互いに出会うことによって、それぞれ相手の立場や人生について考えさせるような物語にしたかった」と語った。
 
IMG_1732S.JPG 主演のアルを演じたラファエルさんはこの脚本を読んだ時に「事故を起こした人間だという先入観に捕われずに、アルの心理にアプローチしなければ」と思ったそうだ。それまでは順風満帆な人生を送っているようにみえたアルだったが、ただ一人、事故を目撃したジュリエットに、初めて公正ではない自分の姿を見られることになる。事故を起こしたショックのあまり、正当な判断ができないアルだったが、悩んだ末、お金で償おうとする。だが、コルシニ監督は本当の意味での"救い"について考えさせる。
フランス映画祭で上映された前2作「彼女たちの時間」「旅立ち」で女性を描いてきた監督だが、本作では男性を主人公にしている。でも、やはり物語の鍵を握っているのは女性ということで、それについて監督は、「物語のテーマは"贖罪"ですが、許すのは大抵女性というわけで、この映画でも女性が許しへの道を開く役割を果たしています」と意図を語った。
 
710A0190S.JPG 客席からの感想で「物語の進行とともに主人公に共感できるようになった」という声があり、「観客を引き込むために、どのような演技を心がけたのか」という質問があがった。ラファエルさんは、コルシニ監督の撮影や演出について「自分が今何をやっているのかということを、つねに俳優たちに自答させるような撮り方をしてくれた」と振り返り、コルシニ監督も「アルの眼差しに脆さというものを自然に出したかった。心理的にも技術的にも非常に難しい演技でしたが、ラファエルは短い時間でそのコツを飲み込んでとても素晴らしい演技をしてくれました」と絶賛。互いの仕事ぶりに満足している様子が感じられた。
 
IMG_1744S.JPG 劇中ではタイトルからも分かるように、服装や車に黒が多く使われている。その指摘について監督は、「このような質問が出てくるから、日本に来て作品を紹介するのが大好きなんです」とコメントし、「白黒映画の雰囲気を出したかったというのがあります。黒をベースにすると魂や顔立ちが際立ってくるわけです。危険と死の匂いが漂い、悪夢に取り憑かれたという感じも醸しています」と、黒を基調にした狙いを明かした。
 
710A0183S.JPG 最後に、コルシニ監督から「いつか大好きな日本で撮影もしてみたい。日本の方のメンタリティとか独特の世界への発見があると思います」という嬉しい発言が。温泉好きで何度も来日している監督だけに、実現への期待が高まる。そして、今回の上映で初来日が叶ったというラファエルさんは、「2日間と短い間でしたが、官能的な経験がたくさんありました。観客の皆さんの視線と日本の方々のものの受け止め方に感銘を受けました」と感想を述べ、日本語で「渋谷でまた観てね!」と笑顔で本作をPRした。
ぜひ、この美しく紡がれたサスペンスを劇場で堪能してほしい。
 
「黒いスーツを着た男」は2013年8月31日より、ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次公開
 
(取材・文:鈴木自子、撮影:白畑留美)
 
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