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REPORT 2013.06.27

6/24(月)『恋のときめき乱気流』トークショー



REPORT 2013.06.27

6/24(月)『タイピスト!』(Populaire)トークショー



REPORT 2013.06.24

6/24(月)『母の身終い』トークショー



REPORT 2013.06.24

6/24(月)『椿姫ができるまで』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『黒いスーツを着た男』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『アナタの子供』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『ウェリントン将軍〜ナポレオンを倒した男〜(仮)』トークショー



REPORT 2013.06.23

6/23(日)『森に生きる少年〜カラスの日々〜』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『ローラ』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『わたしはロランス』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)短編作品集より『からっぽの家』舞台挨拶



REPORT 2013.06.21

6/21(金)『遭難者(仮)』『女っ気なし(仮)』トークショー



REPORT 2013.06.21

『テレーズ・デスケルウ』レビュー



REPORT 2013.06.21

6/21(金)オープニングセレモニー、『In the House (英題)』トークショー



REPORT 2013.05.13

「フランス映画祭2013」ラインナップ&来日アーティスト発表記者会見




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6/24(月)『椿姫ができるまで』トークショー



REPORT 2013.06.24

IMG_0055S.JPG6月24日(月)、有楽町朝日ホールで『椿姫ができるまで』が上映され、上映後のQ&Aには、監督のフィリップ・ベジアさんと、演出家のジャン=フランソワ・シヴァディエさんが登壇した。本作は、2011年のエクサン・プロヴァンス音楽祭で上演されたヴェルディのオペラ「椿姫」の製作過程を追ったドキュメンタリー作品。

冒頭の挨拶では、TVや映画でオペラ関連の映像製作を手がけるベジア監督と、劇作家であり演劇・オペラの演出家でもあるシヴァディエさんが、ともに本作を日本で紹介できる喜びを語った。
 
710A0273S.JPG進行役である東京フィルメックスの市山尚三プログラミング・ディレクターがさっそく、本作の製作経緯をベジア監督に訊ねた。以前からシヴァディエさんの高い演出手腕を耳にしていたというベジエ監督は、15年前に見たシヴァディエさんの脚本・演出による「イタリア人とオーケストラ」の舞台に言及。それは偶然にもオペラ「椿姫」のリハーサルをめぐる演出家、オケ、歌手を描いたストーリーだったそうだ。「あれから15年経ち、ジャン=フランソワがエクサン・プロヴァンス音楽祭で「椿姫」を演出、ナタリー・デセイが主演だと知り、プロデューサーのフィリップ・マルタンとこれをぜひ映像化しようと決めました。」
 
IMG_0083S.JPGところが、シヴァディエさんはこの企画を持ちかけられて躊躇ったとか。演出家として裏事情を見せたくないという心情に加え、リハーサル中にカメラが回ることはリハーサルにとって好ましくないのではないかとの懸念を抱いたそうだ。それでも撮影を了承したのは、「芸術が創り上げられていく過程を観客に見せることは面白い試みであり、また、誰にとっても芸術は手に届くものであることを理解してもらえる」と考えたから。
 
IMG_0034S.JPG続いて会場から、映画の撮影や編集に要した時間についての質問があった。これに対して監督は、撮影はカメラマン、音声、助監督、監督の4人と1台のカメラが基本編成であったこと、開幕の前日までの2か月間、2日に1度の頻度でリハーサルに通ったこと、決められたシナリオのないドキュメンタリーでは撮った素材から構成するため編集には時間を要したことを明かしてくれた。
 
次に、他の監督によるオペラ映画について質問が寄せられた。ベジア監督は、様々なオペラ映画を見て影響を受け、若い頃はオペラの映画化に興味を持っていたものの、現在はオペラを「肉体の芸術」ととらえてリアリズムで紹介したいと考えているそうだ。
 
IMG_0116S.JPG観客からはシヴァディエさんの演出手法についても関心が寄せられた。シヴァディエさんは、音楽の崇高さ・美しさに見合うレベルに演出をいかにして到達させるかということに苦心すると言う。オペラの持つコントラスト、「音楽には人間をどこかへ運ぶ力があるのに対して、実際に歌う人間の肉体は脆いこと」を意識しながら、舞台で非日常の世界を繰り広げるのではなく、人々が日常で困難に取り組む姿を見せることにより、舞台と観客の距離を近づけていくと持論を展開した。
 
710A0325S.JPGオペラ「椿姫」のラストでヴィオレッタは死を迎えるが、ナタリー・デセイさんが倒れる演技を繰り返し練習するシーンに観客が言及したところ、監督はそのシーンを挿入した意図を次のように説明した。「舞台芸術は繰り返しという性質に象徴されています。繰り返す限り永久に続いていくのだと。」
 
質問の挙手が途切れることなく、平日の朝から駆け付けた観客の熱い関心が伝わってくる雰囲気の中、Q&Aが終了。映画ファンにとどまらず、音楽、オペラ、演劇ファンをも魅了する本作は、2013年秋、シアター・イメージフォーラム他、全国順次公開。ぜひとも手に届く芸術を体感してほしい。
 
(取材・文:海野由子、撮影:白畑留美)

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