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REPORT 2013.06.27

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REPORT 2013.06.27

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REPORT 2013.06.27

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REPORT 2013.06.26

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REPORT 2013.06.26

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REPORT 2013.06.25

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REPORT 2013.06.25

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REPORT 2013.06.22

6/22(土)『ローラ』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)『わたしはロランス』トークショー



REPORT 2013.06.22

6/22(土)短編作品集より『からっぽの家』舞台挨拶



REPORT 2013.06.21

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REPORT 2013.06.21

『テレーズ・デスケルウ』レビュー



REPORT 2013.06.21

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REPORT 2013.05.13

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6/22(土)『わたしはロランス』トークショー



REPORT 2013.06.22

IMG_1159S.JPG 有楽町朝日ホールで6月22日(土)、撮影時23歳の若き俊英グザヴィエ・ドラン監督による『わたしはロランス』が上映され、終映後に本作で主人公の母親を演じた今年の本映画祭団長ナタリー・バイさんを招いたQ&Aが行われた。
 2001年にやはり団長として来日して以来、実に12年ぶりのフランス映画祭参加となるナタリーさんの登場とあって、客席はほぼ満員。観客は、ナタリーさんが"小さな天才"と称するドラン監督や主演のメルヴィル・プポーさんとの撮影エピソードなどに熱心に耳を傾けた。

710A1142S.JPG 『わたしはロランス』でナタリーさんが演じるのは、「女になる」ことを決めた主人公ロランスの母親だ。Q&Aではまず、司会進行を務めたユニフランス・フィルムズ東京支局のヴァレリ=アンヌ・クリステン支局長が、決して多くはないこの母親の登場シーンについて「非常に重要で、決定的な意味を持っている」と指摘。難しい愛情表現を見せていくキャラクターへのアプローチについて尋ねた。「脚本の中で既にこの母親について細かく描写されており、どうあるべきかも決定されていました。これは非常に重要なポイントです。脚本を読んで、監督に色々と質問をした時には、とてもシンプルかつ知的な回答をいただきました」というナタリーさん。「この母親は、夢や希望を持っていたけれども自 分が望むようにはいかなかったという女性。自分のことを女だと思い、現実と折り合いがつかない状態だった息子が自分に正直になった時点で、母親にも変化が現れるのです」と役柄に対する自身の解釈を語った。
 
IMG_1261S.JPG「実はグザヴィエ・ドラン監督は、これまでに撮った2本の作品でも自分と母親の関係を描いてらっしゃる。それらを観ることで、事前に一定の情報を得ていました」とも付け加えたナタリーさんは、この若い監督との仕事を心から楽しんだ様子。観客からその印象について尋ねられると、「ドラン監督は、監督はもちろん、自分でシナリオも書き、衣裳も担当しているんです。80年代風の衣裳を私にバービー人形のように上から下まできっちり着せてくれました。私は"酷い服だな"と思っていたんですが(笑)。過去作には俳優としても出ていますし、編集もしているという、私にとっては小さな天才です」と大絶賛。「そんな天才肌の方ですから、撮影の時はちょっと気まぐれなところがあるかもしれない・・・なんて思っていたのですが、全然そんなことはなく、とても気持ちの良い現場でした。もし次回作へのオファーがあったらすぐOKしますね」。
 さらに、監督には「経験や年齢はあまり関係がない」とも。「40本作っていても、それほど大作を撮ってない監督もいるでしょうし、経験があるからアーティストだというわけでもない。フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダール、ベルトラン・タヴェルニエ、クロード・シュブロル、スティーヴン・スピルバーグら何人もの監督と一緒に仕事をしてきましたが、"アーティスト"といえる人もいれば、"大監督"といえる人もいる。また"技術者"だと思う監督もいます。重要なのはその人自身の人柄だと思いますね」とベテラン女優らしい意見を披露した。
 
IMG_1186S.JPG 質疑応答ではまた、ロランスと同様の人生を歩んでいる友人を持つという観客から、現在のフランスではセクシャル・マイノリティの存在がどう捉えられているのかという質問もあがった。「少しずつ前進は見られますが、フランスでもまだ"不都合"な話題として捉えられています」と答えたナタリーさん。彼らの実情がまだあまり理解されていないのではと述べ、さらに自身も「この映画に出演して、ロランスのように自分を女性だと意識したとしても、これまでと同じ女性を好きなことに変わりはないということを初めて知りました」と語った。
IMG_1273S.JPG そんな複雑な内面を持つ主人公を演じたメルヴィル・プポーとは共演経験もあり、よく知った間柄。
「撮影場所のモントリオールでフランス人は同じホテルに泊まっていて、メルヴィルにも私が撮影に入る前夜に会ったんです。そのときは私の知ってる彼だったのですが、翌日私がメイクに行くと、髪が長くて化粧をしていて胸のあるメルヴィルが近づいてきて『僕だよ』って言うもんですから、かなり動揺しました(笑)。でも全然変じゃなかったですね。女になるため体毛を全部剃っていたんですけど、痒くて仕方がないらしく、あちこち掻いていたのを覚えています」というエピソードも明かしてくれた。
 
710A1200S.JPG 時に冗談を交えつつ、終始朗らかに語ってくれた大女優ナタリー・バイ。最後は「皆さん、素晴らしい観客ね」と客席に対して拍手を送り、笑顔で会場を後にした。本映画祭では特別プログラムとして、6月23日(日)から7月7日(日)までアンスティチュ・フランセ東京にてナタリー・バイ特集上映が行われている。ぜひこの機会に、ジャンルを問わず幅広く活躍してきた彼女の出演作を通して、改めてフランス映画とナタリー・バイの魅力を堪能してほしい。
 『わたしはロランス』は、今年9月より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開が決まっている。

(取材・文:新田理恵、撮影:白畑留美)
 
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